持続的なスタートアップエコシステム構築を目指すコワーキング「Knower(s)」(長野県松本市)

各地のコワーキングスペースを巡り、日本のコワーキングの「今」を体感するコワーキングツアー。そこで見聞したコワーキングのあれやこれやを切り取ってご紹介するコラム、その29回目は、長野県松本市の「Knower(s)」さんにおじゃまし、運営者であるクラウドット株式会社の中山拓郎さんにお話を伺いました。
(取材・テキスト / 伊藤富雄 取材日:2016年8月24日)

Knower(s)
〒390-0874
長野県松本市大手1-3-29 丸今ビル1F
TEL. 0263-36-8890

私たちのゴールはあくまでもハブになること

最初に訊いてみたかったのは、その響きにどこか知的なものを感じるKnower(s)という名前の由来だ。

(中山)単純におしゃれな名前をつけるというよりも、能力ある人に判りやすい言葉で、かつ、「いろんなひとが集まる」というイメージを重ねたかったんです。
でも、誰でもいいってわけではなくて、その地域につながってる人を集めたいというのがあったので、地域で粒立ってる人、ちょっとエッジのある、半歩先行ってるという感じで、多くのことを知る人が集まってるっていう意味を込めています。

「Know = 知る、理解する」で、「-er =ー人」、末尾の(s)は「集まる」という意味だそうだ。なるほど。「Cahootz = 仲間(正しくは共謀者)」というようなざっくりした命名とはずいぶん違う。

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ただそれも、「最初からコワーキングでビジネスが成り立つとか考えてなかったから」だそうで、そのあたりは冷静に思考してのことだった。そういう人たちが集まってくる過程でいずれマネタイズの方法が見えてくる、そういう「人やビジネスにつながるプラットフォーム」としてのコワーキングを漠然とだがイメージしていたという。それはぼくも同じなので、よく判る。

だが、このあと、ずっと中山さんのお話を聞いていくと、その優しい語り口とは裏腹に、確固とした信念を持って、個人のビジネスというよりも、それこそ地方の未来を真剣に考えておられるのが伝わってくる。

今回は、中山さんの想いをそのまま記録することにして、極力、贅言を費やすのを差し控える。

ーコワーキングをそもそもはじめたきっかけはなんですか?

(中山)最初はシェアオフィスとコワーキングって一緒に考えてたんですけど、自分たちもなにか面白いことやりたいな、となったときに、まず場所を作ろうと。じゃ、コワーキングてのがいいんじゃない?というキーワードが出てきて、それで、伊那のDENさん( SOCIAL COWORKING DEN )とか行ってお話を聞いたり、都内のDotsさん( Connecting The Dots  )とかCobaさん( co-ba shibuya  )とか見学したりしました。ジャッキー山川さんにもスタートアップウィークエンドで知り合って、いろいろとコワーキングについて教えてもらったんです。
企業が赤字出してでもコワーキングを運営するメリットって、たぶんリクルートかマーケティングというようなプロモーション的なメディアとしての扱いがあると思うんですけど、ぼくもそれは考えてました。

ー御社は、母体としてはウェブ制作会社ですよね。その人材発掘的な意味で?ぼくも案件に応じてコワーカーさんでチームを作るんですけど。

(中山)そうですね。都内の制作会社とか見ても普通にフリーランスの方が入って一緒にやれるじゃないですか。
コワーキングはじめようって時には、外部とちゃんとタッグ組んで仕事するというのは結構普通にやってたので、そういう制作体制をやるには、そういう粒だった人たちを集めて、そこで一緒に仕事やるっていう。例えばウェブの制作もそうだし、プロダクトの制作もそうですけど、デザイナーさんと組んだり、クリエイターさんと組んだりは、できるんじゃないかなぁと思って。まあ、デザインファームみたいな、IDEAみたいなイメージですかね(笑)。
地方でも、そういうスタイルはあることはあるんですけど、やっぱり選択肢が少ないんですよね。何故かと言うと、どこにどういうデザイナーがいるかというのは、やっぱりつながっていないとわかんないからで。じゃ、アイコンになる、フラグになる場所を作って、そこに人が集まるようにすればできるんじゃないかな、と。一種のハブですよね。

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ーハブと言えば、ぼくはコワーキングはローカル経済を回すエンジンであって、そこで多種多様な人が交差してコトを起こす公民館と言ってるんですけど。

(中山)コワーキングてのは地方のインフラになると思ってるんです。なぜかというと行政って、その構造上、課せられた地域課題のそれぞれに担当部署が違ってて、いわゆる縦割りですよね。そこがうまくつながらない。
例えば、雇用問題を解決したいと思っても、雇用を増やすには人材育成しなくてはいけないし、企業を探してマッチングしなくてはいけないし、会社説明会ももっといっぱいやらなくてはいけないし、となるとそれぞれやる部署が変わるじゃないですか。
そういうときに、コワーキングならいろいろな異業種の方がいて、民間企業が入ってたり、個人がいたりのコミュニティの輪があるわけで、そこに一回、行政の課題ってのをコワーキングに落としてもらえれば、コワーキングが行政の各課とつながりながらまとめてアウトプットすることができると思うんです。
だから、私たちのゴールとしてはあくまでもハブになることなんです。自分たちがサービサーになって課題解決するんじゃなくて。
そういういろいろなコミュニティをつなぐこと、イベントとかいろいろな方法によって人を集めてコミュニティにしていって、コミュニティが自分たちで地域課題を解決する、あるいは解決できそうな、そういう人をつなぐ、ものをつなぐ、情報をつなぐっていうことをやるのがコワーキングだと思ってるので。その役割を担うことによって、いろいろな地域課題にコミットしていけると思ってます。

ーまったく同感ですね。

(中山)結局、行政サービスと市民をつなぐにはコミュニティが必要じゃないですか。そこがつながらないと、地域的なものが成り立たないと思うんですよ。システムがあればいいという話ではなく。
システムがある中にコミュニティを形成する仕組みが必要で、結局それ、コワーキングがやってることなので、コワーキングがちゃんとインフラになれば行政サービスができると思うんです。なので、今はコミュニテイを形成する力を一生懸命蓄えてるのかな、というのはちょっとありますね。

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ー地域の課題を解決する際に、ただ行政に頼るのではなくて、民間がビジネスの方法論で解決するというのもありますね。企業もそれでビジネスにできるし、地域の住民もそのベネフィットを享受するという、海外ではこれをPBC( Public Benefit Corporation )、一般にはB-Corpというらしく、社会公益に貢献する企業としての認定制度まであるそうで、Wiredでも特集されていました

(中山)私は最終的にそうならざるを得なくなると思ってて。明らかに税収が減るわけじゃないですか、少子高齢化で払う人がいなくなるわけだし、使う人が多くなるわけなので。そうすると、今までと同じサービスを地方行政が続けていくことはできないですよね。だから、いろんな機能をアウトソースするようになると思うんですよね。
極論的な話をすると、グーグルとかアマゾンとかが行政面を請け負うってのは十分あると思ってるんですよ。ITのインフラ持ってる企業が情報とかサービスを効率的に回して人工知能とかロボットとか自動走行とか使って行政運営をしっかりしていくサービスを提供していく、決定するのは行政で、それをどうやってサービスしていくかっていうところは完全にアウトソースするっていう自治体がどんどん増えていくんじゃないかと。

ーそれはあり得ますね。今となっては荒唐無稽とは言えない。ただ、そういうガリバーばかりじゃなく、地域住民が自ら解決していくという方策もあるかと。

(中山)あ、そうそう、その両方だと思います。私もこういうのって民間が収益を得て、単純にアウトソースではないと思うんですけど、でも例えば、創業支援とか、どうしても税収では賄えないけれど、やんなきゃならないっていうのがあるじゃないですか。これって結局アウトソースされるか、民間が収益を得ながらやると思うんですけど。でも、完全にアウトソースされると公益性を失うことにもなりかねませんし。
さっきの話のポイントは、基本的には行政をコンパクトシティ的にまとめていくには、やっぱりIT使うことになるので、IT持ってる、テクノロジー持ってるところが強いだろうということですね。で、そのいろいろな機能の中に企業とか個人とかがあるようになって、それぞれの役割を果たすというような形になるんじゃないかと思ってて。税収に見合ったサービスの提供をするにはそうならざるをえないと思います。

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創業支援の中核、まつもとコネクト

ーぼくはコワーカーさんはコワーキング(スペース)を自分のコミュニティづくりに使えばいいと考えてるんです。

(中山)私も場を持ってるというのは大事だなぁと思ってます。それで、ITのコミュニテイとリアルのコミュティをつなぐ仕組みが必要だなと思ってまして。
そのためにウェブでマッチングさせてリアルで会わせるっていう、ITを使った連携てのをちゃんと作れれば地方でもコワーキングの機能って役に立つかなぁと思ってまして。単純に仕事だけじゃなくて、学生と社会人とか、企業とか、それぞれにコワーキングが役立つことっていろいろあると思うんです。
私は地方こそテクノロジーをしっかりやっていかないと、雇用維持とか転換とかできないと思ってます。そのためにも、ITベンチャーが集まる場が大切だと、それを見せたいのもあるんですよね。

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ーそのひとつが、まつもとコネクトですね?

(中山)IT企業の社長さんとかに来てもらって、経営者目線からいろいろアドバイスとかつなぎ役をやってもらうっていう感じでやっています。(※取材日がその15回めでぼくらも参加した。本稿執筆時点で18回開催されている)
鎌倉のカマコンに行ってみたら、行政の人も入っててこれはいいなと。本来なら、まつもとコネクトも行政課題を解決するところに落としていきたいんですよね。どっちかというとこのへんって文脈的にはコード・フォー・アメリカに近くなってくるんですけど、ITを使ってコミュニティを作るとか、行政運営する、マネージメントするというところを組み込みたいなと思ってます。

ー地方の課題解決に協力して、かつビジネスにも活かすという点はどうですか?

(中山)私は政治的なことには興味ないんですけど、行政サービスはやっぱり気になりますね。地方なんかだったら図書館とかが非常に近くて、図書館なんかでコワーキングサービスできるんだったら、それで多分いいと思うんですよ。
ただ、現実にはそういう風になっていないし、かといって、行政がドカンと大きな施設を作っちゃうことによって、その地域にある商店街とかローカル店とかにもいろんな影響を及ぼすことにもなります。
だから、なんか新しいものをドカンと作るんじゃなくて、既存のものをうまく使ってやるように民間にお金出して後は任せるほうが絶対うまく行くと思うんですよ。そうすれば民間は自走できるようになるし、自走してマネタイズできればサービスも向上していくでしょうし。そういう構造ができないかなぁと思いますね。

ー地方が活性化するには、何が必要なんでしょうね。

(中山)地方の課題は一択で、若い人がいない、それもやる気のある優秀な人がいない、ってことですね。
地方だと楽できるからって帰って来る人もいるんですけど、そういう人ばかりじゃなくて、「地域で何かやりたい」って人が帰ってこないとやっぱり地方って変わらないと思うんです。なので、うちとしては、その若い優秀な人材がどうやったら帰ってくるか、というところがスタートアップとかいろんな起業イベントやる、そもそもの軸なんですよね。
その理由は単純に、「面白い仕事がないから」なんですよ。自分を活かせる面白い仕事が地方にないから、自分の活躍できる場所を求めて県外とか海外とか出ていくわけだから。
やっぱり面白い仕事を作ることがその地域に面白い人を集めて、面白い人がいれば面白い仕事ができて、それで利益率の高い高付加的な仕事ができて企業としての経済が回っていくっていうことです。
人がいればこういう事業ができるんだけど、いないから面白くない仕事しかないっていう状態になるので、ここはやっぱり行政に投資をしてもらって、いろんな仕事が集まる仕組みを作る必要があります。優秀な人がここでしかできない仕事を作っていかないといけないんじゃないかなと。

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ー面白い仕事、ここでしかできない仕事を生み出そうと。

(中山)そもそも、理由としては10年後20年後に消える仕事があるって言われてますけど、地方で作ってる雇用がほとんどこういうのに含まれちゃってるわけですね。
企業からいえば人件費てのはコストなので、そこをロボットとか人工知能に代替していくと、それなりに雇用が減っていって、それによって新しい仕事が生まれるかというと、そもそもテクノロジー取っていない(導入していない)地域には雇用転換するものがないから、そうしたら人は流出していくし仕事もなくなっていくし、目に見えて衰えていくと思うんです。
今後、国の予算の振り方にしても地方の負担を大きくしてくるだろうし、そうなってくると地方自体が自分たちで新しいものを生み出していく力ってのが必要だと思ってるんですよね。
単に外からいいものがあれば持ってくるとかじゃなくて、それも最初はあったとしても最終的には自分たちでいいものとか人材を生み出せる力ってのを自分たちが持たないと、いつまでもアウトソースでは、輸入ばっかりではやっていけないと。
そういう仕組みの根本的なところに創業というのがあるのかなと思ってます。で、コワーキングで創業支援を増やしていきましょうと。中小企業庁のデータから言っても潜在的起業者数というのが、眠っている層がいるということが統計的にも出てるので、そこの支援をコワーキングが担えるんじゃないかなと行政には言ってるところです。

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地方で創業者を生むための生態系

ー政策提言はよくやってるんですか?

(中山)長年やってまして、ようやく動き出しました。松本市の事業計画の中には「まつもとスタートアップキャンプ」を入れてもらってます。
これはシリコンバレーのプログラムを真似してやってるんですけど、創業支援のための新しい仕組みで、いままでこの地域になかったビジネス、ソーシャルビジネスとか、これまで商工会議所などでは支援できていないところ、特にIT系とかですが、そこをサポートする構想です。具体的には、経営者層の人に直接メンターになってもらって、実践的なアドバイスとかメンタリング受けましょうというものですね。
私たちとしては、これが全部つながってきてると考えてて。まず、まつもとコネクトという「何か始めたい人」と応援するという人をつなぐイベントですね。コミュニティがあって、その中にスタートアップサロンという、もうちょっと、「何か始めたい」と言う人のマインドをさらに上げてあげるような起業プログラムがあって、また「まつもとスタートアップキャンプ」みたいなガチなものがあって。
その中に起業家がいて経営者がいてと、そういう生態系的なものが出来上がってきているので、ここにファンドみたいな、クラウドファンディング含めて、ベンチャーキャピタルも入れてファンドにつなげて、そこに県外から起業家を集めてくるようないろいろな施策をやることによって全体的に生態系を作っていこうという考えです。
まあ、3〜4年やってきて、だんだんこういう形になってきてるので、ここをスケールさせていくためにも自分たち持ち出しでやってるところに、なんとか行政がお金入れてくれないかな〜と。(笑)

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ー行政からの委託事業なんかもやられてます?

(中山)松本市の委託事業でテレワーカーを増やすという事業ですね。仕事を作ってテレワーカーを増やす、テレビ会議室も作って最終的にはコワーキングでする仕事を増やすという。
松本市も2500ぐらい潜在的起業家がいるらしいので、それをなんとかしようと松本市にも言ってるんですけど、大事なのは大きくなれるってこと、雇用を作れて経済を作れる企業を興していくというのは、私にはあるんですよね。ちょっとコワーキングのイメージとは真逆かもしれないですけど。

ーハナラボの井上さんもそういう話をされてますね。労働力を地元で創出して地元の企業に輩出するという。

(中山)私は地方はいろいろなスキルの面から見ても、人材リソース的な面で見ても、優秀な人は(母数の多い東京みたいに)そう多数は生み出せないと思うんですよ。そうしたら、やっぱり組織でやっていくしかない。
じゃ、その組織として強い会社とか 新しいものを作り出せる企業を地方が生み出すってことがやはり大事で、IT系の人たちを呼び込んで起業してもらって、地元の企業や大学、医療施設、例えば松本には信州大学や先進医療やってる病院があるので、そことつないでヘルステック系をやるとか、いろいろやり方があるし、やれる素材もあると思うので、そこをしっかりやることによって大きいビジネス経済圏を作っていけないかなと思ってます。
コワーキングはその時に人を引き込む役割だったり人をつなげる役割が果たせるんですよね。で、松本もそうですけど、こういうことっていろんな地方都市が抱えていることなので。

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地方におけるメディアとしてのコワーキング

ーコワーキングの運営者として、常々、意識していることはなんですか?

(中山)今、すごい意識してるのは、コワーキング自体がメディアだということですね。昔だと公民館があって自分の住んでる地域がコミュニティだったわけじゃないですか。でも、今ってやっぱり生活パターンも違うし、そのへん地方であってもかなり薄いので。
IT使った中でコミュニティ形成されていくので、そのなかで20代、30代とか、そこでどういう人達を集めたいかによって使うメディアも違うし、やることも違う。そういうことをそれぞれの分野でそのノウハウを積んでいくことによって、それを当然ローカライズはするにしても、プラットフォームは地方に持っていけるんですよね。
属人化しないというか、コーディネーターを属人化させるとコミュニティが偏ってしまうし、スケールもしないし、それぞれの個人のスキルに頼ってしまうので、なんとかアベレージを上げるノウハウとかシステムとか、いろんなものをパッケージにして横展開することによってメディアとしても強くなるし。
その地域に必要な情報のマッチング力とか、他の地域でも悩んでることは一緒なんだけどそれぞれ別々にやってるところをつなげるだけでも全然違うというものがあって。今、ながのコネクトとか、同じようなイベントを他のところでもやってるんですけど、そういうものが地域課題的にもつながってくる。コミュニティ単位でつながると、場所が違っても関係ないっていうか、上手く言えないですけど、場所は関係ないなって思ってるんですよ。

ーぼくもそう思ってて、自分がしゃべってるみたいで気色悪いですね。(笑)

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ーところで、ぼくがツアーしてるのは不遜ですがスペース同士をつなげていこうと思ってて、スペースのつながりがコワーカーの移動を促進するはずだと考えてるんです。コミュニテイがその地域だけにクローズドになるのではなくて地域同士でつながる。そういう意味でもハブとして役割を担ってると思うんですが。

(中山)私はどっちかというと外部につながるほうがメリットがあると思ってます。よく、地方を変えるのは「よそ者・若者・馬鹿者」って言いますけど、やっぱり他所の人のほうが強いんですよね、地方って。ただ、そういうものをどんどん取り入れたりするには、勝手にやるしかないなと思ってて。
そこを打開するには もう一気に海外に行きたいと思ってます。海外のコワーキングとつながる、特にアジアとかの。そういうところだと、人のつながりとか情報のつながりとかがもっとグローバルに行けるし、コワーキングに行けばその地域の情報と誰に会えばいいかが判るじゃないですか。
例えば、アジアのコワーキングスペースで日本人が経営してるところは当然日本人と繋がってるし、シェアオフィスとかやってたりすると日本の大手企業がバーチャル的に借りてたりするから、日本の企業とも逆につながるんですよね。
そういうことを考えても、コワーキングスペースがハブになって外国とつながるだけでも、既存の行政ネットワークより速いかなと。そこに価値を作っていけば、行政ともうまくタッグが組めるんじゃないでしょうか。

ー地方のコワーキングのこれからをどう見ますか?

(中山)地方はいろいろ挑戦できるところがまだありますよね。ビジネス的に開拓されていないから。ほんとにビジネスにならないかというと、実はそういうわけじゃないと思います。
さっきのB-Corpみたいな事業体ってのは、断然地方の方が増えてくると思うので、そこのひとつにコワーキングというのはあると思いますね。

本稿執筆時にいただいた追加情報によると、グローバル化の構想は実現に向けて進んでいるとのことだった。それは、ぼくらも春から始める予定のコワーケーションの取り組みともうまく連携できるかもしれない、と勝手に期待している。

中山さんの内に秘めたる熱い想いはさらに熱くなるのだろう。期待したい。

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Knower(s)

〒390-0874
長野県松本市大手1-3-29 丸今ビル1F
TEL. 0263-36-8890

・ドロップイン 200円 / 1時間 500円 / 3時間 1,000円 / 日
・マンスリー 10,800円 / 月 (6ヶ月契約)
・法人オプション
 複数人利用 32,400円 / 月
 法人登記 初期費用 21,600円 10,800円 / 月
 住所利用 初期費用 21,600円 5,400円 / 月

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伊藤富雄

Webビジネス・コンサルタント、コワーキング・エバンジェリスト。自らコワーカーとして業務遂行しつつ、コワーキングの啓蒙と普及に努める。2010年、日本で最初のコワーキングスペース「カフーツ」を神戸に開設。2012年、経産省認可法人「コワーキング協同組合」設立、代表理事就任。2014年「コワーキングマガジン」発行。2016年より「コワーキングツアー」を開始。著書に『グレイトフルデッドのビジネスレッスン#』(翔泳社:翻訳)など